JP1/AJS スケジュール実行登録中、開始時刻待ちのJP1ジョブのパラメータやスケジュールを登録解除せずに変えたらどうなる?
ジョブネットの構成変更とかでなければ概ね登録解除なしで変更される
実行履歴無くしたくないですよね。
パラメータの変更
例えば12時と12時5分に以下のようなJP1ジョブ設定でHULFT配信ID「MY0001」を実行するようにしていたとします。
実行ファイル名:"C:\HULFT Family\hulft8\bin\utlsend.exe" パラメーター:-f MY0001 -sync
12時の配信が終わり、12時5分の配信が始まる前に
パラメーター:-f MY0002 -sync
のように変えたらどうなるでしょうか。
結果は変更後の「MY0002」で配信されます。
C:\HULFT Family\hulft8\bin>utllist.exe -s FILEID HOST NAME START DAY START TIME END TIME RECORDS STATUS MY0001 WIN 2021/01/27 12:00:00 12:00:00 0 000000-00000 MY0002 WIN 2021/01/27 12:05:01 12:05:01 0 000000-00000
登録解除しなくても変更が次のスケジュールに反映されていました。
しきい値の変更
スケジュールされた、「エラー時に%ERRORLEVEL% 20を吐くバッチ」があったとして
警告終了しきい値を19
異常終了しきい値を20
で設定、
エラーにしてみると設定通り警告終了となりますが、
次回稼働前に
警告終了しきい値を18
異常終了しきい値を19
に変更すると、
次回起動時には異常終了となります。
登録解除しなくても変更が次のスケジュールに反映されていました。
ジョブネットに設定したスケジュールの変更
現在稼働中ではなく次回稼働予定待ちの場合
例えば12時でスケジュールしたジョブネットで12時が来る前に登録解除しないで12時5分にすると
12時5分に稼働します。
こちらも登録解除の必要はありません。
起動条件がないジョブユニットを登録解除せずに現在より前の時間に変更した場合
起動条件が設定されておらず、時間以外に起動の制限がないジョブユニットを登録解除せずに過ぎてしまった時間に時間変更した場合、その日にすでに実行されていたとしても時間変更した時間でジョブが即時稼働してしまうことがあるため注意が必要です。懸念あれば登録解除してから再度実行登録しましょう。
現在稼働中の場合
即座に反映されます。
ただし、ジョブが実行中の場合は実行中のスケジュールは変更前のスケジュールで稼働し続け、ジョブ設定日が過去や起動時間など、現在日時と重なるようなスケジュール変更をしてしまうと複数スケジュールで即座に同時起動してしまうので注意が必要です。懸念ある場合は登録解除した方が無難。
起動条件の終了時刻変更
起動条件の終了時刻を実行中に変えた場合も実行中のものについては変わりません。実行中のものの起動条件範囲をいきなり伸ばす、ということはできません。次回からの変更となります。
カレンダーの稼働日変更
カレンダーの稼働日を変更した場合は変更した日付が即時反映されます。
登録解除の必要はありません。
排他ジョブをセット
排他ジョブが設定されていない状態で排他ジョブをセットすると、即座に排他ジョブのスケジュールが反転で非稼働になります。
登録解除の必要はありません。
ちなみに排他ジョブが実行登録されているかどうかに関わらず、排他ジョブに設定されたスケジュールが適用(反転で非稼働)になります。