HULFT配信/集信処理のEBCDIC設定/シフトコード設定について

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※IT系の記事は当方環境での実施内容となるため実施する場合は自己責任でお願いいたします。

相手が汎用機以外の場合はEBCDICやシフトコードの設定は無視されるのか

https://www.hulft.com/help/ja-jp/HULFT-V8/WIN-HELP/Content/HULFT_OPE_WIN/HULFTSysMngmntInfo/SndMngmntInfo.htm#DT_CODESET

によると、EBCDICセットについては

EBCDICセット(CODESET)
1バイトコードを変換するときに使用するEBCDIC系コードセット
集信側ホスト(相手ホスト)のEBCDICセットを指定します。

とあり、

こちらの公式マニュアルのEBCDICコード設定を「自動」にした時の配信/集信の図と説明をみると、
https://www.hulft.com/help/ja-jp/HULFT-V8/WIN-HELP/Content/HULFT_OPE_WIN/HULFTSysMngmntInfo/SndMngmntInfo.htm#DT_CODESET

https://www.hulft.com/help/ja-jp/HULFT-V8/WIN-HELP/Content/HULFT_OPE_WIN/HULFTSysMngmntInfo/RcvMngmntInfo.htm#DT_CODESET

自ホストの転送コードセットが「SHIFT_JIS」や「UTF-8」で、相手コードが「SHIFT_JIS」、「UTF-8」、「EUC-JP」の場合は「EBCDICセットの値は、ファイル転送時のコード変換で使用されない」とあります。相手がVOS3ならD(ASPEN)です。
この記載からもWindows、Linuxサーバ間のやり取りではEBCDIC設定は意味がないのではと思います。

シフトコードについても

シフトコードの扱い(SHIFTTRANSACT)
MF-IBMi系機種とコード変換を行うときのシフトコードの扱い

とあり、

MF-IBMi系機種とは

【公式】Win-UX系機種とMF-IBMi系機種 (hulft.com)

によると、MF-IBMi系機種は

z/OSMSP(富士通の超大型汎用オペレーティングシステム)、XSP(富士通の中型汎用OSであるOSIV/ESPIIIと大型汎用OSであるOSIV/X8 FSPの2つのオペレーティングシステム(以下OS)の後継のOS)、VOS3(日立のメインフレーム用オペレーティングシステム)、ACOS
IBM i
K

のプラットフォームを指すようなので、これらのプラットフォームが相手でなければ設定は無効なのではと思います。

BINARY送信の時にはEBCDIC設定/シフトコードの扱いはどうなるのか

調べるために公式Webのマニュアルを参照。

「コード変換」はBINARY送信の時はWindowsでは設定がグレーアウトされるので無効になると思うのですが、EBCDIC設定/シフトコードはどうなのか。

うーん、マニュアルからすると、

つまり、Binary送信の場合は配信側も集信側もないので無視される設定ということでよい?

マニュアルより

配信管理情報での設定

https://www.hulft.com/help/ja-jp/HULFT-V8/WIN-HELP/Content/HULFT_OPE_WIN/HULFTSysMngmntInfo/SndMngmntInfo.htm#DT_CODESET

EBCDICセット(CODESET)
1バイトコードを変換するときに使用するEBCDIC系コードセット
集信側ホスト(相手ホスト)のEBCDICセットを指定します。

自動(0)
カナ文字(A)
英小文字(B)
ASCII(C)
ASPEN(D)
IBM英小文字(E)
IBM英小文字拡張(F)
NECカナ文字(G)
IBMカナ文字拡張(H)
中国語簡体字拡張(I)
ユーザテーブル1(V)
ユーザテーブル2(W)
ユーザテーブル3(X)

省略すると“自動(0)”が設定されます。
この設定は、集信側ホストがMF-IBMi系機種で、配信側変換の場合に有効です。

シフトコードの扱い(SHIFTTRANSACT)
MF-IBMi系機種とコード変換を行うときのシフトコードの扱い

付加する(Y)
: シフトコードを付加する

付加しない(N)
: シフトコードを付加しない

省略すると“付加する(Y)”が設定されます。

集信管理情報での設定

https://www.hulft.com/help/ja-jp/HULFT-V8/WIN-HELP/Content/HULFT_OPE_WIN/HULFTSysMngmntInfo/RcvMngmntInfo.htm#DT_CODESET
EBCDICセット(CODESET)
1バイトコードを変換するときに使用するEBCDIC系コードセット

配信側ホスト(相手ホスト)のEBCDICセットを指定します。

自動(0)
カナ文字(A)
英小文字(B)
ASCII(C)
ASPEN(D)
IBM英小文字(E)
IBM英小文字拡張(F)
NECカナ文字(G)
IBMカナ文字拡張(H)
中国語簡体字拡張(I)
ユーザテーブル1(V)
ユーザテーブル2(W)
ユーザテーブル3(X)

省略すると“自動(0)”が設定されます。
この設定は、配信側ホストがMF-IBMi系機種で、集信側変換の場合に有効です。

コミュニティサイトで質問もしてみた

バイナリ転送した場合は「コード変換」、「EBCDICセット」、「シフトコードの扱い」の設定内容にかかわらず、転送データの変換は行わない。

という回答だった。

試しに

試しに
Linuxで
・日本語まじりのUTF-8ファイルを作成
・HULFT配信管理情報でEBCDICコードをASPEN
・元の改行コードLF
という設定で
・TEXT/無変換 または TEXT/配信側変換 または TEXT/集信側変換
でWindowsに送ってみると
配信側変換/集信側変換では文字コード、改行コードは変更されたが、文字化けなどは起こらなかった(最近のWindowsのメモ帳って文字コード違ってても判別して読めるのか~)
やはり相手が汎用機でなければEBCDIC設定は関係ない?

HULFT

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