JP1/AJS ファイル監視ユニットによるファイルの有無でのジョブ開始制御
起動条件(.CONDITION)を使用
ルートジョブネットの起動条件「.CONDITION」の中にファイル監視ジョブユニットを設定し、ルートジョブネットスケジュールの「起動条件の有効範囲」時間内にファイルが無ければジョブネット全体を未起動にする。
⇒仕様でファイル監視ジョブユニットに「打ち切り時間」、「打ち切り後の状態指定」を設定できない状態になるので、ファイルの有無での異常を検知しずらい。
⇒起動条件を設定したジョブネットはジョブネットがスケジュールで起動しても条件が成立しなければジョブネット全体が「実行中」ではなく、「監視中」となっているため、中のジョブは動いていないと判断できる。
ジョブネット内のユニットとして配置
ルートジョブネットの起動条件「.CONDITION」の中にはファイル監視を入れずに、ジョブネットの中の「先頭に」ファイル監視ジョブユニットを配置、そのファイル監視ユニットに打ち切り設定をする。
⇒起動条件「.CONDITION」ではなく本処理内にファイル監視を配置することで、ファイル監視ユニットに「打ち切り時間」を設定することが可能であるため、ファイルが無い場合に、本処理に進む前に異常とすることが可能。
「プロパティ」→「属性」→「打ち切り時間指定」「する」→「打ち切り時間」を「分」で設定⇒打ち切り後に後続を動かしたければ「打ち切り後の状態」を「警告検出終了」、打ち切り後に後続を止めたい場合は「打ち切り後の状態」を「異常検出終了」にする。
⇒ジョブユニット内にファイル監視を配置した場合、ジョブネットがスケジュールで起動すると、例え、中のファイル監視ユニットが一番初めにあって待ち状態で先に進んでいなかったとしても、ジョブネットは「実行中」となってしまうため、中のジョブネットの状態が判断しずらい。
どちらを使うか
例えば以下のようではいかがでしょう。
・ファイルが到着する時間帯が決まっていて、その時間帯で条件成立とするならば、.CONDITION内にファイル監視を配置
・時間帯は定まらないが、ジョブが始まるまでには使用するファイルがあることが想定されているジョブの先行条件としてファイル監視を設定したい場合は、ジョブネット内にファイル監視ジョブを配置