Windows2008SVのDFSでアクセス権限の無い共有フォルダの表示を無効にするには

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※IT系の記事は当方環境での実施内容となるため実施する場合は自己責任でお願いいたします。

「アクセスベースの列挙」を使うといいようです。
こちらの記事が参考になります。
http://blogs.technet.com/b/junichia/archive/2008/12/25/3173084.aspx

通常、作成する共有名の最後に$を付けると、共有フォルダをネットワーク上から隠蔽できるのですが、DFS配下にそれらの共有フォルダをDFSメンバーとして配置すると隠しておいたはずの共有が、domainDFSROOT以下に表示されてしまう、というのをこれで防ぐことができそうです。ただ、上の記事を見てもよく分からなかったのが、

このコマンドでは、DFS名前空間「営業部」内の「幹部社員用」というエントリに対して、「contosoドメインの一般社員グループに所属するメンバー」からの一切のアクセス権(F)を拒否(Deny)しました。

というのが、共有フォルダへの実際のアクセス権を拒否するのかDFSで表示されることだけを抑制するのか、ということだったのですが、実際にやってみたところ、どうやら後者のようです。
そのため、DFSROOT以下のフォルダはデフォルトではDFSROOTに表示させないということであれば、

dfsutil.exe property ABDE enable domainDFSROOT

でDFSROOTに対する、アクセスベースの列挙を有効にしたあと、

dfsutil.exe property acl deny domainDFSROOT任意のDFSメンバー “domain一般社員グループ(全ての社員を含むグループ)”:F

とやれば、アクセスパスさえ知っていればアクセスはできるが、デフォルトではDFSROOTには表示させない、ということができそうです。

しかし、DFSは本来、社内のいろいろな共有フォルダを仮想的にひとつのフォルダツリーにまとめるためのものなので、隠蔽したいならそもそもDFSなんか使わなければいいのでは?ということもあるかもしれません。しかし2008Serverだと、隠蔽したとしても欲しいDFSの機能があります。それはレプリケーションの機能です。これをやっておくとDFSROOTに同様のアクセス権限を設定した複数の共有フォルダをメンバーとしたDFSを登録し、レプリケーションを設定しておくと、その複数の共有フォルダ間で変更が同期され、片方の共有が障害で落ちても社員に意識させることなく、もう片方で業務を継続できるはずなのです。まだ実験中なのですが、うまくいけば今までツールで一方向同期させていたのをDFSによるレプリケーションに変えようかと思います。レプリケーションは帯域制限も可能で時間帯・曜日によって使用する帯域を指定することも可能です。

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