HULFTコード変換の配信側/集信側変換設定の意味
文字コード変換は何を元に行われているか
例えば、HULFTでShift-JISで送りたいので配信設定のコード変換で「配信側」にしよう、とかいうのは誤りで、実際は
配信側設定で
転送タイプ:「TEXT」 コード変換:「配信側」or「集信側」
を選んだ時には
「詳細ホスト情報」に設定された相手OSの文字コードに「配信側」「集信側」どちらが変換処理を担当(リソースを使用)するか
という意味になります。
例えば
Windows(Shift_JIS)からLinux(UTF-8)へShift_JISで作成されたファイルを送る時に
配信側で
転送タイプ:「TEXT」 コード変換:「配信側」or「集信側」
を選んだ場合には、コード変換が「配信側」でも「集信側」でもLinuxではUTF-8に変換されます。
そのため以下のようになります。
文字コードを変更 改行コードを変更
転送タイプ:「TEXT」 コード変換:「配信側」or「集信側」
文字コードは無変換 改行コードを変更
転送タイプ:「TEXT」 コード変換:「無変換」
文字コードは無変換 改行コードはそのまま
転送タイプ:「Binary」 コード変換:設定は無視される(Windowsだとグレーアウトする)
Linuxでの文字コードの判別
ちなみにWindowsではサクラエディタでテキストを開くと文字コードが右下に表示されますが、Linuxでは
nkf --guess ファイル名
で判別できます。
CentOSでnkfがない場合はepelからインストール可能です。
yum install nkf
※epelが未設定の場合
yum install epel-release
Windowsから配信されたファイルの文字コード(改行コード)を調べる
nkf --guess from_win.txt
出力
UTF-8 (LF)
fileコマンドでも分かりますが改行コードは表示されてないですね。
file -i from_win.txt
from_win.txt: text/plain; charset=utf-8