HULFTで自ホスト設定実験
こんな実験をしてみました。
実験環境
■Linux
ホスト名:localhost.localdomain
HULFT自ホスト名:HENTEKO
/etc/hosts:対向のWindowsのホスト名「WIN-SV1」とそのIPアドレスあり
詳細ホスト情報:Windowsのホスト名「WIN-SV1」登録あり
転送グループ:詳細ホスト情報:Windowsのホスト名「WIN-SV1」をメンバーにしたWIN転送グループを設定
※対向Windowsの自ホスト名「munyu」の情報はLinuxにはない状態
■Windows
ホスト名:WIN-SV1
HULFT自ホスト名:munyu
hostsファイル:対向のLinuxのHULFT自ホスト名「HENTEKO」とそのIPアドレスあり
詳細ホスト情報:対向のLinuxのHULFT自ホスト名「HENTEKO」登録あり
転送グループ:詳細ホスト情報:対向のLinuxのHULFT自ホスト名「HENTEKO」をメンバーにしたLinux転送グループを設定
Linux→Windowsへの送信要求後の双方のホスト名情報
この状態でLinuxからWindowsへTESTIDで送信要求してWindowsにファイルの送信を依頼してみます。
正常終了したあと
Windowsのutllist -s を見ると相手の自ホスト名が表示されています
TESTID HENTEKO 2022/02/02 00:06:01 00:06:01 1 000000-00000
要求状態確認の「依頼ホスト」も「HENTEKO」があります。
Linux側のutllist -s を見てみるとホスト名は「WIN-SV1」となっています。
WIN-SV1 TESTID 2022/02/02 00:06:01 00:06:01 1 0000-0000 LAN
集信状況照会の「配信ホスト名」も「WIN-SV1」となっています。Windows HULFTの自ホスト名「munyu」はどこにもありません。
そのため、
送信要求では送信要求を発行したホスト(Linux)の自ホスト名「HENTEKO」が相手に渡され、その自ホスト名が要求を受けたホスト(Windows)のOSのhostsファイル、HULFTの詳細ホスト情報に登録されているかをチェックしてOKならばファイルを送るが、その際に要求を受けたホスト(Windows)は自分の自ホスト名を返しているわけではなく、送信要求を発行したホスト(Linux)が自分のhostsファイルで解決したホスト名が履歴に表示される、ということではないでしょうか。
送信要求を発行したホスト(Linux)にはOSのhostsファイルにも詳細ホストにもWindowsの自ホスト名「munyu」は無いので、自ホスト名のチェックもしようがないはずでチェックはしていない、ということになるかと思います。。。。ということではないですかね。
と思ったのですが
通常の配信要求でも「自ホスト名」は送られている?
通常の配信方向でWindowsからLinuxへ配信した時に送信先Linuxホストのhostsに記載がない場合(配信元ホストのIPとホスト名を解決する情報が配信先にないでも詳細ホストにmunyuの登録があれば表示されるので一応Windowsの自ホスト名を受け取ってはいるようです。
相手の自ホスト名と詳細ホスト情報の中にマッチするものがなければhostsファイルの記載名が表示されました。
順方向で送信した時には送信ホストの自ホスト名と受信ホストの詳細ホスト情報にマッチするしないに関わらず送信はできました。
Windows側のhostsファイルと詳細ホストで大文字小文字のミスマッチ状態でのLinux→Windowsへの配信
■Linux→Windowsへの順方向配信(Windows側のhostsファイルと詳細ホストで大文字小文字のミスマッチ状態)
1,Linuxの自ホスト名が(LINUX-SV)大文字
2,LinuxからWindowsに配信してみると、Windows側の集信状況のホスト名に(LINUX-SV)大文字が表示されている
3,Windowsのhostsファイルに(linux-sv)小文字の記載があり、大文字の記載はない、詳細ホストに(LINUX-SV)大文字の記載がある
→これらの条件下では正常に送信される(Windows側のhostsファイルと詳細ホストのマッチチェックは入っていない?)